「節水を意識しているはずなのに水道代が高い…」といったお悩みはありませんか?
その水道代が高い原因はもしかしたらトイレにあるかもしれませんよ。
目立ちにくいですがトイレの使用水量は意外と多く、家庭内で使用される水の21%はトイレという調査結果もあります。
逆にいうと、トイレの節水がうまくいけば毎月の水道代をひと目でわかるぐらい下げることが可能です。
今回はトイレの節水に効果的なことをまとめてご紹介していくので参考にしてくださいね。
簡単ににできるトイレの節水方法
まずは、すぐに簡単にできるトイレの節水方法を見ていきましょう。
「大」と「小」のレバーを使い分ける
トイレの「大」と「小」のレバーの使い分けはトイレ節水の基本であり、節約効果も高いです。
一般的なトイレの場合、「大」と「小」のレバーでは流れる水量に2リットル以上もの違いがあります。
- 大レバーの水量…8~13リットル
- 小レバーの水量…6~11リットル
「トイレを流すときは常に大レバー」という方は多いですが、小の用をたしたときなど、小レバーで十分なときは小レバーを使っていきましょう。
小レバーに切り替えると1回あたりで2リットル以上の節水ができますよ。
「大」と「小」のレバーを使い分けでいくら節約できる?
1リットルあたりの水道料金は約0.24円とされています。(地域や水の使用状況で変動)
なので、大レバーから小レバーへの切り替え1回で節約できる金額は0.48円です。(大と小のレバーに2リットルの水量差がある場合)
小の用でトイレに1日3回行くなら、1日で1.44円の節約ができることになりますね。
1ヶ月では43.2円、1年では518.4円の節約になります。
また、この金額は1人あたりなので、4人家族であれば4倍になってきます。
二度流しをしない
トイレの二度流しをすると2倍の水を使うことになってしまって非常にもったいないです。
大レバーは1回あたりの水道料金は約3~4円なので、二度流しが積み重なると結構な金額になります。
なので、二度流しが癖になってしまっている方は、二度流しをしないように意識して習慣を変えていきましょう。
お風呂の残り湯をトイレに活用する
少し面倒で手間がかかりますが、お風呂の残り湯のトイレへの再利用は節水効果抜群です。
うまくいけば、「レバーを使ったトイレ流しがほとんどなくなる」といったことも実現可能ですよ。
残り湯をトイレへ再利用するときの手順と注意点は以下になります。
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1トイレの止水栓を閉める
トイレの止水栓が開いたままだと、トイレを流すとタンクに水が自動で供給されてしまって残り湯を入れることができません。
まずはトイレの止水栓を止め、タンクに自動で水が供給されない状態にします。
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2用をたしてトイレを流す
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3タンクの中に水が溜まっていないのを確認する
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4お風呂の残り湯をくみ取る
残り湯のくみ取りには持ち運びのしやすいバケツなどを使います。
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5トイレのタンクに残り湯を入れる
周りに残り湯をこぼしたり、入れすぎて溢れ出さないように注意します。
お風呂の残り湯は洗濯水に再利用されることが多いですが、「衛生的にお風呂の残り湯で洗濯したくない」という方もいらっしゃるでしょう。
そんな方は、お風呂の残り湯をトイレに活用してみるのはどうでしょうか?
グッズを使ったトイレの節水方法
続いて、グッズを使ったトイレの節水方法をご紹介していきます。
節水グッズは購入するににお金がかかりますが、そのぶん高い節約効果が期待できますよ。
節水リングを使う
トイレの大レバーを回すと自動で大量の水が流れますが、「こんなに流れなくてもいいのに」と思うときはありませんか?
そんなときに活用してくるのが節水リングです。
節水リングを設置すると、小レバーと同じように、大レバーを回しているときだけ水が流れるようになります。
つまり、大レバーで流れる水量の調節ができるので、水の流れすぎを防ぐことができるのです。
節水リングを使うと40%の節水効果が期待できるとされていますよ。
500円以内で買うことができるお手頃さも節水リングの魅力です。
トイレッコマを使う
トイレッコマも、レバーを回して流れ出る水量を自由に調整できるグッズです。
トイレッコマの節水効果は約20%で、最低限の水だけでトイレを流す習慣を続ければ今までよりも水道代が浮いてくるでしょう。
節水リングと同じく使い方も簡単で、トイレタンク内のくさりに繋ぐだけでOKです。
節水器ロスカットを使う
節水器ロスカットは、トイレタンク内の排水口を早く閉じる働きをしてくれます。
そのため、節水器ロスカットを設置すると、トレイを勢いよく流した後にチョロチョロと流れる無駄な水の節水ができます。
節水機ロスカットには30%ほどの節水効果があるとされおり、4人家族なら年間で10,000円以上の節約ができることも珍しくありません。
トイレが流れにくくなったりせず、メンテナンス不要で半永久的に使えるのもポイントです。
節水機ロスカットの価格は約3,000円です。
節水機ロスカットはタンクの外側に排水レバーがあるロータンクトイレ専用のグッズのため、以下のようなトイレには使用できません。
- 高い位置にタンクがあるハイタンク式トイレ
- 水道管に直接排水レバーがあるフラッシュバルブ式トイレ
- ボタン式トイレ
- 節水機能付きトイレ
ドルフィンセーブを使う
ドルフィンセーブは、アメリカで300万個、日本で54万個の販売実績があるトイレタンク内のバルブと交換するグッズです。
先ほどの節水器ロスカットと同じく、トイレタンク内の排水口を早く閉じる働きをしてくれます。
ドルフィンセーブの大きな特長は、トイレの便器に流れる水量を9段階の調整ができることです。
トイレに流れる水量を細かくカスタマイズできるのはうれしいところですね。
価格は5,400円と高めですが、機能性の高さを重視したい方におすすめの節水グッズです。
ドルフィンセーブは「TOTO」と「INAX」のロータンクトイレ専用のグッズであり、「INAX」のトイレに設置するには別売りのアダプターが必要です。
万能ロータンクボールタップ・スリムタップを使う
こちらのグッズをトイレタンク内の設置すると、浮玉の位置が変更可能になるので、トイレタンク内に溜まる水の量を調整することができます。
タンク内に溜まる最大水量を減らすことで節水ができます。
また、タンク内への給水時のうるさい音が低減がされるメリットもこちらのグッズにあります。
価格は通販ショップで3,000円ほどです。
こちらのグッズはトイレタンクの部品一式と交換するため、取り付けが難しそうに感じますが、やってみると意外と簡単ですよ。
万能ロータンクボールタップ・スリムタップはロータンクトイレ専用のグッズのため、ハイタンクタイプと下給水タイプのトイレには対応していません。
余裕があるなら節水型トイレに買い換えるのもあり
長期的に見てトイレの節水をしていきたいのであれば、節水型のトイレに買い換えるのも一つの方法です。
最新の節水型トイレは少ない水量でも便器をしっかり流せるようにつくられており、一般的なトイレの半分以下の水量で流せるほどです。
(一般的なトイレの大洗浄での使用水量…8~13リットル、節水型トイレの大洗浄での使用水量…4~5リットル)
4人家族であれば、節水型トイレへ買い換えによって年間15,000円以上の節約も可能になるでしょう。
また、節水型トイレには以下のメリットがあるのもうれしいところです。
- 手入れがしやすいので掃除が楽になる
- エコに貢献できる
気になる節水型トイレのお値段ですが、とくにハイグレードなものでなければ、トイレ本体と交換費用を含めて10万円ほどになります。
おすすめのトイレリフォーム会社も紹介しておくのでよければ参考にしてください。
やめておくべき間違ったトイレの節水方法
最後に、やってはいけない間違ったトイレの節水方法をご紹介しておきます。
トイレのタンクにペットボトルを入れる
よくある間違ったトイレの節水方法に、トイレタンク内に水入りのペットボトルを入れるというのがあります。
ペットボトルを入れることで水のかさ増しをし、タンク内に溜まる水量を減らすという仕組みです。
しかし、ペットボトルのような異物はタンク内の部品と接触して不具合が起こりやすく、「水が流れっぱなしになってしまう」「排泄物が水道管まで流れなくなる」といった問題が起こることがあります。
最悪は部品が故障してしまって高い修理費が必要になり、節約どころか出費を増やすことになってしまいます。
ペットボトルの他にビール瓶やレンガを入れている家庭もありますが、これらも当然NGです。
数回分をまとめて流す
過去の僕の知り合いに、節水のために1回の使用ではトイレを流さず、数回分をまとめてから流している方がいました。
流すのをまとめると確かに節水にはなるかもしれませんが、衛生的に大問題です。
あまり当てはまる方はいないと思われますが、トイレのまとめ流しはやめておきましょう。
まとめ
今回は、トイレの節水方法をまとめてご紹介してきました。
簡単にできる方法からグッズを使う方法など、トイレの節水のためにできことは意外と多いのです。
まずは自分の家庭でやりやすそうなことからでいいのでぜひ実践してみてくださいね。
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