ガス代の請求書を見るたびに、「高いガス代をなんとかしたい」と感じていませんか?
とくに、プロパンガスを使っている家庭であれば、平均の2倍以上のガス代を支払っていることも珍しくありません。
そんなガス代ですが、契約するガス会社を見直したり、ガスの無駄遣いをなくすことで安くすることができます。
というわけでこの記事では、ガス代を節約する方法をまとめて大紹介していきます。
高いガス代にお悩みの方はぜひ参考にしてみてくださいね。
一般的なガス代の平均はどのくらい?
ガス代の節約術を紹介していく前に、一般的なガス代の平均についてお伝えしておきます。
今の自宅のガス代と平均のガス代を比べ、どれくらいの差があるのか知っておきましょう。
以下の表は、総務省の統計事務局が発表した2018年度の1ヶ月あたりのガス代平均になります。
季節 | 春 (4月~6月) | 夏 (7月~9月) | 秋 (10月~12月) | 冬 (1月~3月) |
世帯人数 | ||||
1人 | 2,982円 | 2,149円 | 2,449円 | 3,808円 |
2人 | 4,590円 | 3,108円 | 3,683円 | 6,075円 |
3人 | 5,449円 | 3,617円 | 4,219円 | 7,118円 |
4人 | 5,364円 | 3,466円 | 4,277円 | 7,036円 |
5人 | 5,465円 | 3,330円 | 3,859円 | 7,163円 |
6人以上 | 5,871円 | 3,580円 | 3,935円 | 8,446円 |
データ出典先総務省統計事務局の家計調査
もし平均よりも自宅のガス代が高かった場合、高くなっている原因が必ずあるので、これから紹介していくガス代節約術をよくチェックしてみてくださいね。
契約ガス会社を見直してガス代を節約する方法
毎月のガス代を安くしたいなら、まずは契約するガス会社の見直しをしてみるのがおすすめです。
契約するガス会社の変更がうまくいくと、ガス代の基本料金や単価が下がるので、今までと同じガスの使い方をしていても毎月のガス代が安くなります。
逆に言うと、料金が高いガス会社と契約したままだと、いくらガスの無駄遣いを減らしてもなかなかガス代が安くなりません。
ガス代の見直しをするには、現在利用しているガスが「都市ガス」か「プロパンガス」かによってやることが変わってきます。
「都市ガス」と「プロパンガス」についてよく知らないといった方のために、それぞれの特徴や見分け方について簡単に解説しておきますね。
都市ガス
都市ガスは、地下に張り巡らされた配管によって供給されているガスです。
都市ガスの料金は公共料金に基づいて設定されているので、プロパンガスに比べて安いことがほとんどです。
プロパンガス
プロパンガスは、以下のようなガスボンベによって供給されているガスです。
ガスボンベが自宅の外側に置いてあればプロパンガス、置いてなければ都市ガスと判断ができます。
プロパンガスの場合、プロパンガス会社が自由に料金を決めることができるため、都市ガスよりもガス代が高くなることが多いです。(同じガスの使い方なら、都市ガスよりプロパンガスの方が1.5倍~2倍ほど高くなるのが一般的です。)
そのため、高すぎるガス代に悩んでいる家庭のほとんどがプロパンガス利用であり、異常に高い料金設定をしているプロパンガス会社と契約してしまっている可能性もあります。
さてここからは、都市ガスとプロパンガス別に、具体的な契約の見直し方についてお伝えしていきます。
まずは、ガス代が高くなる原因になりがちなプロパンガスの契約の見直しから見ていきましょう。
プロパンガス利用ならプロパンガス会社を変更する
プロパンガスを利用しているならまず、今契約しているプロパンガス会社の料金は適正料金に比べてどれくらい差があるか確認してみましょう。
プロパンガスの料金はスマホ料金の体系と似ており、「基本料金」+「単価」で決まります。
プロパンガスの適正な料金は、基本料金が1,500円ほどで、単価が300円~400円(1㎥の使用あたり)程度です。
この基本料金と単価のうち、基本料金はどのプロパンガス会社でも大きな差はないのですが、単価は会社によってバラバラです。
なので、プロパンガス会社の料金設定を見るときは単価がいくらかに注目します。
以下の式をもとに、プロパンガス会社の単価をザックリ計算してみましょう。
ガス代の単価の目安を出す計算式
(合計のガス代 - 1,500円)÷ ガス使用量
もし単価が500円以上だった場合、適正の300円~400円を超えているので、契約するプロパンガス会社を見直すことで毎月のガス代の大幅な節約が可能になります。
ぜひ適正な料金設定をしている良心的なプロパンガス会社を見つけて、ガス代の節約を実現してみてくださいね。
・・・と言いたいところなのですが、
プロパンガス会社は全国で2万社以上もあり、自分で探しつつ比較するのはあまりにも面倒で手間がかかります。
それに、会社の中には、最初は料金が安くても、だんだんと値上げしていく悪徳な会社も存在するので注意もしなくてはなりません。
なので、プロパンガス会社を探すときは、プロパンガス会社のプロにお願いするのが一番です。
「 ⇒enepi(エネピ)の詳細はこちら 」を利用すると、
- 全国の数あるプロパンガス会社を比較し、あなたにピッタリの会社を提案
- 新しいプロパンガス会社の切替手続き、現在のプロパンガス会社の解約手続き
といったことを無料でしてもらえるのでおすすめです。
プロパンガス会社の見直しによってガス代を節約し、生活にゆとりを出したい方はエネピをぜひチェックしてみてください。
大事な補足
集合住宅(マンション・アパート)にお住まいの方は、個人の判断でプロパンガス会社の変更はできないので注意してください。
集合住宅でプロパンガス会社の変更をするには、管理組合や大家さんの了承が必要になります。
プロパンガス利用なら都市ガスに乗り換える
プロパンガス利用によるガス代を安くするために、プロパンガスから都市ガスに乗り換えるのも一つの方法です。
都市ガスに乗り換えると、ほぼ確実に毎月のガス代を安くすることができます。
ただし、地下に都市ガスの本管が通っているエリアでないと都市ガスに乗り換えることはできません。
また、都市ガスの本管が通っているエリアだとしても、自宅までガス管をつながるために10万円~30万円程度の工事費用がかかってしまいます。
このようなことにより、プロパンガスから都市ガスに乗り換えるのは現実的でないのであまりおすすめはできません。
「都市ガスエリアに住んでいて高額な工事費を用意できる」といった方以外は、先ほどの”プロパンガス会社の変更”を検討してみましょう。
大事な補足
プロパンガス会社の変更と同じく、集合住宅(マンション・アパート)にお住まいの方は、個人の判断で都市ガスへの変更はできません。
都市ガス利用なら都市ガス会社を変更する
「私の家は都市ガスだし、契約する会社の変更でガス代を安くするのは無理かな」
と思っている方はいませんか?
確かに、一昔前だと都市ガスは地域の大手都市ガス会社としか契約できませんでした。
ですが、2017年に始まったガスの自由化によって都市ガス業界に参入する会社がたくさん表れた結果、都市ガス会社を自由に選ぶことができるようになったのです。
都市ガスはもともとガス代が安めですが、適切な都市ガスに切り替えることでガス代をさらに安くすることができますよ。
うれしいことに、プロパンガス会社の変更と違い、都市ガス会社の変更は集合住宅(マンション・アパート)にお住まいの方でも可能です。
なので、都市ガスを利用している方も一度契約する会社の見直しをしてみてはどうでしょうか。
自分で都市ガス会社を探しながら比較するのは苦労するので、都市ガスを探すときは、「 エネチェンジ 」の適切なガス会社を無料で提案してくれるサービスを利用するのがおすすめです。
オール電化に切り替える
やや番外編なガス代節約方法になりますが、オール電化にするという選択肢もあります。
家庭をオール電化に切り替えると、キッチンの使用や給油なども電気の力でおこなうためガス代というものがなくなります。
ただし、オール電化にすると電気代が高くなるので、オール電化に切り替えたことで光熱費全体が上がってしまうことも考えられます。
なので、オール電化への切り替えに興味がある方は、「 エネチェンジ 」のような電気やガスのプロに相談してみるのがいいでしょう。
お風呂場のガス代を節約する方法
続いて、ガスの無駄遣いを減らしてガス代を節約する方法を紹介していきます。
まずは、家の中で最もガスを使用するお風呂場での節約術を見ていきましょう。
浴槽に張るお湯の量を減らす
「湯船にお湯を張るとき、いつも浴槽の8分目くらいまでお湯を張っている」という方は、浴槽の5分目くらいまでお湯を張るようにしてみましょう。
5分目のお湯の量だと少なく感じるかもしれませんが、5分目量でも体を深く沈めれば十分に体を温めることができ、意外と不便はありません。
湯船に張るお湯の量を減らせば、ガス代はもちろん水道代の節約にもなってお得ですよ。
浴槽のフタをこまめに閉める
浴槽のフタが閉まっていないと、お湯の温度がすぐに下がってしまい、お湯の追い焚き回数を増やすことになってガスの無駄遣いが増えてしまいます。
面倒に感じることもあると思いますが、お風呂の浴槽のフタはこまめに閉めるクセをつけるようにしましょう。
お風呂が沸いたらすぐに入ることを心がける
フタをこまめに閉めるなどの工夫をしていても、時間がたつとどうしてもお湯の温度は下がってしまい、追い焚きしなければならなくなります。
なので、お風呂が沸いたらすぐに入ることを心がけましょう。
また、家族人数が多い家庭であれば、家族の入浴時間をできるだけそろえるのも効果的です。
給湯器の設定温度を下げる
給湯器の設定温度が高いほど、浴槽のお湯を張るときのガス代も高くなります。
ガス代を節約するには、できるだけ給湯器の設定温度を下げるようにし、必要以上に高温のお湯を沸かさないようにしましょう。
とくに、浴槽に熱いお湯を沸かした後に、水を入れて温度を調節するのはガスの無駄遣いなので注意しましょう。
お風呂に入る人数によって湯船を張るかどうかを決める
二人以上がお風呂に入る場合は、湯船にお湯を張ったほうがガス代が安くなることが多いです。
一方、一人暮らしをしているなど、一人しかお風呂に入らないのであれば、湯船を張らずにシャワーのみで済ますほうがガス代が安くなることが多いです。
ガス代の節約に努めるなら、お風呂に入る人数によって湯船を張るかどうか決めていきましょう。
シャワーのお湯を出す時間を短縮するようにする
シャワーでお湯を15分出すと、1回分の湯船を張るのと同じぐらいのガス代を使ってしまいます。
なので、シャワー使用時は「何度も同じところを必要以上に流さない」などを意識し、シャワー時間をなるべく短くするよう努めましょう。
また、後ほど紹介する「節水ヘッドシャワー」をシャワーを取り付けるのも効果的です。
お風呂で使える節約グッズを活用する
お風呂でのガス代節約をするならぜひ活用したいグッズがいくつかあるので紹介しておきます。
お風呂保温シートを使う
お風呂の保温シートは、浴槽のお湯の上にかぶせるだけでお湯を冷めにくくしてくれる便利グッズです。
お風呂のフタを閉めたうえにお風呂保温シートを使えば、かなりの保温効果があり、追い焚きをする回数を圧倒的に減らすことができます。
保温シートは100円均一ショップでも売れられていますよ。
節水シャワーヘッドを使う
節水シャワーヘッドとは、水が出てくる穴が小さくなっているシャワーです。
穴が小さいことでシャワーの水圧が上がり、少ない水量でも洗い流しがしやすくなります。
そのため、節水シャワーヘッドを使うと、シャワー時間の時短によってガス代の節約が見込めます。
頻繁にシャワーを使うのであれば、節水シャワーヘッドは必須のグッズと言ってもいいでしょう。
キッチンのガス代を節約する方法
次は、キッチンでのガス代節約術を紹介していきます。
キッチンで使われるガスはお風呂場に比べて少ないですが、積もると結構な金額になるので、キッチンでのガスの無駄遣いも減らすようにしていきましょう。
高温で調理できる鍋を使う
できるだけ少ないガスで料理ができるように、料理で使う鍋は高温で調理できる鍋を使うのがおすすめです。
高温で調理できる鍋には主に以下があります。
- 圧力鍋…圧力調整機構により、中の空気や液体を逃がさない構造をした鍋
- 保温鍋…余熱を活用できるように作られている鍋
- 中華鍋…底が広い熱効率がよい鍋
ガスコンロの火力は鍋の大きさに合わせる
ガスコンロの火力が鍋面積より小さいと熱効率が悪くなり、火力が鍋面積より大きいとガスの無駄が発生してしまいます。
基本的に、ガスコンロの火力は鍋の面積の大きさに合わせるようにしましょう。
ガスコンロの使用時間を減らす
当然ですが、ガスコンロを使う時間を減らせば減らすほどガス代の節約ができます。
ガスコンロの使用時間を減らすために、以下のようなことを心がけてみましょう。
- 野菜を茹でる前に、電子レンジで野菜を下茹でしておく
- 冷凍物は事前に冷蔵庫で解凍しておく
- 鍋に火を通す前に、鍋底の水滴を拭き取っておく
- できるだけ1つの鍋でまとめて料理をするように工夫する
ガス代のかかりにくい調理法を優先する
熱を入れる調理法は主に、
「焼く」「炒める」「蒸す」「煮る」「茹でる」「揚げる」があります。
この中で、「煮る」「茹でる」「揚げる」の調理法は、ガスコンロを使用する時間が長くてガス代が高くなりがちです。
なので、ガス代の節約を意識するなら、「焼く」「炒める」「蒸す」の調理法を優先するようにしてみましょう。
定期的にガスバーナーの掃除をする
ガスバーナーの穴に食べ物のカスや焦げが詰まっていたりすると、ガスの熱効率が悪くなってしまってガスの無駄を発生させてしまいます。
半年に1回くらいのペースでかまわないので、ガスバーナーもきちんと掃除してあげましょう。
キッチンで使える節約グッズを活用する
キッチンでガス代の節約に活躍してくれるグッズがあるので紹介していきます。
落とし蓋を使う
落とし蓋とは、調理中の鍋の上に乗せるフタです。
落とし蓋を鍋に乗せると熱が逃げにくくなるので、調理時間の時短ができてガス代の節約ができます。
料理に味が染み込みやすくなって料理がおいしく仕上がるのも落とし蓋を使うメリットです。
電気ケトルを使う
電気でお湯を沸かす電気ケトルを使うと、ガス代の節約につながります。
電気ケトルを使うと電気代がかかりますが、ガスを使ってやかんでお湯を沸かすよりも安く済みます。
ゴム手袋を使う
食器の洗い物をするとき、お湯ではなく水を使えばガス代の節約ができますが、寒い冬場はツライですよね。
そんなときは、ゴム手袋を使ってみるといいでしょう。
ゴム手袋を手につければ、冷水でも洗い物がしやすくなりますよ。
その他のガス代を節約する方法
最後に、「ガス会社の見直し」「お風呂とキッチンでのガス代節約方法」以外のガス代を節約する方法を紹介していきます。
床暖房は付けっぱなしにしておく
意外かもしれませんが、床暖房はこまめにオンオフを繰り返すよりも、付けっぱなしの方がガス代が安くなります。
床暖房で最もガスが消費されるのは冷えた水を温めるときなので、温かいお湯のまま維持する付けっぱなしの方が効率的なのです。
ストーブやヒーターの設置場所を最適にする
一般的なガスストーブやヒーターは、窓側に設置することで暖房効果が高まって節約につながります。
窓側に暖房器具を置くと、窓から入ってくる冷気をカットしてくれるのです。
ただし、窓側に暖房器具を置くときはカーテンなどに近づけすぎないように気をつけましょう。
ガス代は一番お得な方法で支払う
ガス代の支払いには「口座振替」や「クレジットカード」などの方法がありますが、最もお得な方法を選ぶようにしましょう。
口座振替割引は54円なので、毎月のガス代で54ポイントをクレジットカードで貯めれるなら、「クレジットカードでの支払い」の方がお得になります。
ガス漏れしていないか確認する
ガス代の節約術とは少し違いますが、「ほとんどガスを使っていないのにガス代がおかしいぐらい高い」という場合はガス漏れしていないか確認してみましょう。
ガス漏れをチェックするポイントは以下になります。
- ガスメーターのランプが赤く点滅していないか
- 使っていないガスの元栓が開いていないか(つまみは「閉」になっていて、ゴムキャップはちゃんと閉まっているか)
- ガス栓のゴムホースが破れていたり、亀裂が入っていないか
当てはまることがあれば、ガス会社に連絡して対応してもらいましょう。
まとめ
今回の記事では、ガス代を安くするためにできることをまとめてご紹介してきました。
ガス代の節約方法はたくさんあって、1度に全部やるのは難しいと思いますので、まずはできそうなことから始めてみてくださいね。
この記事がお役に立ち、あなたの家のガス代が安くなって生活にゆとりが出ることを応援しています。
何から始めるか迷ったら、まずはコレがおすすめ
毎月のガス代を安くしたいのであれば、まずは「契約するガス会社の見直し」をしてみるのがおすすめです。
ガス会社の乗り換えがうまくいくと、ガス代の基本料金や単価が下がるので、今までと同じガスの使い方をしていても毎月のガス代が安くなります。
とくに、高いプロパンガスを利用中の家庭であれば、プロパンガス会社を変更することで毎月のガス代を4,000円以上も安くできる可能性がありますよ。
逆に言うと、料金が高いガス会社と契約したままだと、いくらガスの無駄遣いを減らしてもなかなかガス代は安くなりません。
高いガス代にお悩みの方は、この機会に契約するガス会社を見直してみてはどうでしょうか。
なお、自力で契約するガス会社を見直しのはかなり大変なので、ガスのプロに頼るのが確実でおすすめです。
プロパンガス利用中なら
都市ガス利用中なら
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