夏と冬に大活躍してくれるエアコンですが、エアコンによる高い電気代に悩まされている方も多いのではないでしょうか?
エアコンの節約を意識している方も多いことでしょう。
そして、エアコンの節約をするなら、「エアコンでの快適な生活を過ごしながら電気代を安くしたい」と思いますよね。
間違っても、エアコンの使用を無理に我慢することで体調不良になってしまうのは避けたいところです。
そんなわけでこの記事では、無理することなく、エアコンによる電気代を安くする節約術をご紹介していきます。
知っておきたいエアコンの電気代の知識
エアコンの節電方法をご紹介していく前に、エアコンの電気代に関する簡単な知識についてお伝えしておきます。
エアコンの知識を知っておくと、夏と冬の電気代を安くするに大事なことが見えてくるのでぜひ目を通してみてくださいね。
夏と冬のエアコンによる消費電力
以下は、経済産業省の資源エネルギー庁が公表した「夏と冬に家庭で使用される家電の消費電力割合」のグラフ表になります。
情報参考元経済産業省 資源エネルギー庁
この表を見ると、いかに夏と冬にエアコンが多く使われているかがわかり、夏と冬の電気代がずば抜けて高くなるのも納得せざるをえないですね。
電気代を安く抑えるためには、夏と冬のエアコンの使い方の見直しは必須といえるでしょう。
1時間あたりのエアコンの電気代は3円~20円ぐらい
エアコン使用による電気代は変則的で、1時間あたりの電気代は*3円~20円ほどであり、かなりバラツキがあります。
*一般的なエアコンの性能で、電気代単価を平均の1時間27円とした場合
こんなにバラツキが出るのは、エアコンは設定や環境によって消費電力が頻繁に変化するからです。
のちほど節約術の中で詳しく解説していきますが、
部屋の温度を一気に下げたり上げたりする運転だと消費電力は高くなり、設定温度をキープする運転だと消費電力は低くなります。
なので、エアコンを使いながら電気代を節約するなら、いかにしてエアコンの消費電力が低い運転時間を長くするかが鍵となってきます。
エアコンの電気代が安くなる節約術13選
それではここからは、エアコンの節約術を順番に紹介していきますね。
こまめなオンオフを繰り返さない
エアコンを使いながら電気代の節約をするなら、エアコン電源のオンオフをこまめに繰り返さないことが最重要といっていいほどです。
電源のオンオフ繰り返しはエアコンの運転時間が短くなるので節約に効果的そうですが、実は、オンオフの繰り返しは逆に電気代が高くなりがちなのです。
この理由は、エアコンはオンにした運転開始時の、部屋の温度を一気に下げたり上げたりするときに最も大きな電力を消費するからです。
消費電力が多いオンにする回数が増えるエアコンのオンオフを繰り返すると、1時間で10~20円の電気代になってしまうことがあります。
一方、エアコンを付けっぱなしの場合、エアコンは設定温度をキープする運転をしているだけでなので消費電力は低く、エアコン付けっぱなし1時間あたりの電気代は3円ほどですみます。
まとめると、エアコンはオンオフの繰り返しをせず、付けっぱなしにして消費電力が低い運転状態をキープするのが節約に効果的なのです。
これまで節約のためにエアコンをこまめにオンオフをしていた方は、一度エアコンの付けっぱなしをやってみてはどうでしょうか。
ただし、エアコンの付けっぱなしには大事な注意点があり、どんな状況でも付けっぱなしにするのが理想というわけではありません。
1日ずっと外出しているときなど、本来エアコンを使わない状況で長時間エアコンを付けっぱなしにするのはさすがに電気代の無駄づかいとなります。
長時間エアコンが必要のないときは電源をオフにしておきましょう。
僕の場合、
- ずっと家にいるときや、2時間以内の外出のときはエアコンを付けっぱなしにしておく
- 外出時間が長いなど、2時間以上エアコンを使わないときは電源をオフにする
というのを基準にしているのでよければ参考にしてみてください。
設定温度を適温にする
経済産業省エネルギー庁では、冷房の温度を28℃、暖房の温度を20℃に設定することを推奨しています。
エアコンの設定温度を1℃変えるだけで10~13%の節電効果があるとされており、
- 冷房の温度を27℃から28℃に変えると、年間で約670円の電気代の節約
- 暖房の温度を21℃から20℃に変えると、年間で約1,170円の電気代の節約
が期待できます。
風量の設定は自動運転にする
節約のために、エアコンの風量設定を「弱風」や「微風」にしたりしていませんか?
風量を弱くすると節電になりそうですが、風量を弱くすると設定温度に達するまでの時間が長くなってしまうので、逆に無駄な電気を使ってしまうことが多いです。
自動運転の場合、「室温を短時間で設定温度にする」→「設定温度に達したら設定温度をキープ」という効率的な運転をしてくれので節約的にも最適なのです。
風向きを最適にする
冷房の冷たい空気は部屋の下にたまりやすく、暖房の暖かい空気は部屋の上にたまりやすい性質があります。
そのため、エアコンの風向きを自動設定にしておくと部屋の空気にムラができてしまいがちです。
なので、風向き設定は、
- 冷房 → 水平設定
- 暖房 → 下向き設定
に設定するのがおすすめです。
この設定にすると部屋の空気にムラがでにくくなり、設定温度よりも快適な部屋になって節約につながります。
扇風機やサーキュレーターを併用する
エアコンと一緒に、扇風機やサーキュレーターを併用して使うのもおすすめです。
扇風機やサーキュレーターを使うと、部屋全体の空気が循環されて空気のムラをなくすことができます。
ムラがなくなると、冷房であれば本来の温度設定よりも涼しく感じることができ、暖房であれば本来の温度設定よりも暖かく感じることができます。
除湿機能をうまく使いこなす
部屋がジメジメする原因となる湿度を下げてくれる除湿(ドライ)機能。
除湿では弱冷風も吹き出されており、冷房よりも消費電力が低いときがあるので、除湿をうまく使えば電気代の節約になります。
除湿を冷房の代わりに使うなら、「まずは冷房で部屋を設定温度まで下げる」→「除湿に切り替える」といった使い方がおすすめです。
冷房はかなり弱冷風なため、最初から除湿で部屋を冷やすと時間がかかって消費電力が高くなりますが、設定温度をキープするときの消費電力なら冷房よりも低いのです。
最近のエアコンには、一般的な除湿の「弱冷房除湿」の他に、「再熱除湿」という除湿があります。
この再熱除湿は、空気を温める機能があって冷房効果はなく、部屋の湿度だけを落とす機能になります。
そのため、再熱除湿を冷房の代わりに使うと部屋が冷えにくく、電気代も高くかかるので注意しましょう。
冷房を入れる前に窓を開ける
エアコンの冷房を使うとき、外の気温より部屋の温度が高ければ、電源をオンにする前に窓を開けるといいでしょう。
窓を開けると外の空気によって部屋の温度を少し下げることができ、エアコンの負担が減って節電ができますよ。
ドアや窓はしっかり閉める
エアコンの効果を最大限に発揮させるためには、部屋のドアや窓がしっかり閉まった環境が理想です。
窓をしっかり閉めておくのはもちろん、できるだけドアを開ける回数を減らすように徹底しましょう。
窓の断熱を工夫する
窓を閉めるのはエアコンの基本ですが、窓は薄いため、しっかり窓を閉めていたとしても熱は貫通しやすくなっています。
夏であれば窓から日射熱が部屋に入って冷房の負担が増え、冬であれば部屋の暖房熱が外に漏れてしまって暖房の負担が増えます。
なので、断熱シートやフィルム、遮熱カーテンやブラインドなどを活用し、日射熱が部屋に入るのを防いだり、部屋の暖房熱が外に漏れないように工夫していきましょう。
定期的にフィルターの掃除をする
2週間に1回のペースでエアコンのフィルターの掃除をしていると、冷房で4%、暖房で6%の節電になります。(情報参考元:環境省COOLCHOICE)
逆に、掃除をしないとフィルターにホコリやゴミがたまり、エアコンの働きが悪くなって消費電力の無駄が生じてしまいます。
さすがに2週間に1回のフィルター掃除は厳しいという方もいると思いますが、最低でも半年に1回はフィルター掃除をするようにしましょう。
室外機周りの環境をよくする
室外機の周りにモノがあるとエアコンの運転効率が悪くなることがあるので、室外機の周りにはモノを置いたりしないようにしましょう。
とくに、室外機の吸込口や吹出口をモノなどでふさいでしまうと熱がこもりやすく、エアコンの負担が大きくなるので注意しましょう。
また、室外機は日光による温度上昇も悪影響となるので、日除けで影をつくるなどで直射日光が当たらない環境にするのが望ましいです。
使用しない時期はプラグを抜いておく
少しでも節約したいのであれば、春秋などエアコンを使わない時期はコンセントからプラグを抜いておきましょう。
エアコンに限ったことではありませんが、プラグを抜いておくと待機電力による電気代をカットすることができます。
新しいエアコンに買い替える
あなたの家にあるエアコンは、20年以上前の古いエアコンだったりしませんか?
最新のエアコンと違い、古いエアコンは省エネ技術が進んでいないため消費電力がとても高いです。
なので、これまで様々なエアコン節約術をご紹介してきましたが、使っているエアコンが古いと、どんなに頑張っても一般的な電気代よりも高くなりがちです。
初期費用はかかってしまいますが、長期的に見て得するために、古いエアコンを使っている場合はタイミングを見て買い換えることを検討してみましょう。
まとめ
今回は、電気代を安くするエアコン節約術についてご紹介してきました。
エアコンを使うのをやめる、といった生活に不便なことをしなくても、エアコンの使い方を見直すだけで今までよりも電気代を安くすることは可能です。
ぜひ今回ご紹介してきたことを実践していただき、「エアコンは使うけれど電気代は安い」という生活を実現してくださいね。
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